む☆げん愛



『ねぇ、保健室連れて行った方がよくない?』

『おい、誰か先生呼べー!』



ザワザワ騒ぎはだんだん大きくなっていき、



事の重大さに気付き始めた私は、動けないでいる親友を目の前に、



足がすくんで言葉すらかけてあげられずにただ呆然としていた。





『……ちゃん!……んちゃん!…愛音ちゃん!』




呼ばれた声に気付くと、私の左隣には吉井君がいた。




目を見開いて私を見ている。