早坂さんの下の名前って…



「じゅりあ?

えっ、もしかして早坂さんて…

ハー『純日本人だよ!!』フ?」





『ブブッハッハッハ〜!!

やっぱりお前、名前教えてなかったんかよ〜。

珠理吾(じゅりあ)くん♪かっわいい〜♪


こいつ、ハーフですか?って質問に答えるのがめんどくさくて、自分の名前が嫌いなんだって。

ハハ……ハッ、すきありっ!!』






ハルさんはものすごい速さで逃げて行った。





2人とり残されたリビング。






『俺らの時代にこの名前はかなり珍しかったんだ。

俺、昔は苗字で呼ばれた記憶ない…』






「ふ〜ん。

でも、やった♪

早坂さん情報ひとつゲット♪

わたし、まだ早坂さんのこと知らないことのほうが多いから……」






『ほかに何が知りたいの?』





「う〜ん………。

誕生日でしょ、血液型でしょ、好きな食べ物に、好きな動物……それから…」





キャッ///






後ろからギュッと抱きしめられた。





『それ、俺も知りたい…愛音のこと』





「耳元で…言わないで、ください//くすぐったい…///」






『ごめん、かわいかったから。

なぁ、さっきの、もう1回いい?』





今が幸せすぎてこわい。





だけど、これからどんな壁が現れたって大丈夫。





早坂さんがいてくれるから。





自信って、こんなところから湧いてくるんだね。





「ずっと一緒にいてくれるなら…いい…ですよ//?」




『なんだ?、その上から目線は…

任せとけ。離してって泣いても離してやんねーから』





腕にギュッと力がこめられた。