けいちゃんと2人、病院の横にある図書館で並んで座っている。






勉強が目的ではない。





今日は早坂さんがサキさんと再会する日。





1人で家にいても落ち着かないので、外をブラブラする気でいた。






けいちゃんにメールをしたら、子どもたちの検査があるから、その間は付き合うよって言ってくれた。






「はぁ、気が重いなぁ」






『なに弱音吐いてんのよ。
終わったら電話するって言ってくれたんでしょ?

愛音のとこに戻ってくるよ、ってことでしょ?』






「でも、わかんないよ…

久々に会って、やっぱり……ってこともあるじゃん」




『考えすぎだって。

早坂先生は愛音とのことを、ちゃんとしたいから過去に向き合いに行ったんじゃん。


愛音が信じてあげなくてどーすんの!』