けいちゃんが退院した。
双子ちゃんたちはもう少し入院になるそうだ。
けいちゃんは毎日、母乳をしぼって双子ちゃんの入院する病院に通っている。
早坂さんが言ったとおり、けいちゃんは徐々に自分自身で解決し、乗り越えてきているように見える。
母になったけいちゃんの瞳は、以前にも増して力強く輝いている。
『愛音〜おまたせ。』
「けいちゃん。子どもたちはもういいの?」
『うん。今日はいろいろ検査があるみたいで、私はずっとついていられないみたいだから』
「そっか、ありがとうね。
なんか、私に付き合ってもらっちゃって……」
『なーに言ってんの…、
愛音が早坂先生に頼んでくれたんでしょ?
先生に、ベビちゃんの成長が、こういう結果になったんだよ。って言われて、心が軽くなったよ。
ありがとうね。』
「けいちゃん、私、頼りないけど、何でも手伝うから…。
何でも言ってね。」
ありがとう、ってけいちゃん。
けいちゃんにたくさん助けてもらったから、私も役に立ちたいって思う。
だけど、愛音はそのままの頼んないままがいい。って言うけいちゃん。
けいちゃんの隣が居心地いいのは、このせいだね。
ありのままの私を受け入れてくれている。
そのままでいいんだよ。って言われている気がする。
これ以上の愛情なんてないよね。
ありがとう、けいちゃん。
やっぱり、けいちゃんは無二の親友で、かけがえのない大切な人です。