『それから、さ…
あいつに、どんな罵声を浴びせたって、殴ったって、俺の怒りがおさまることはなかった。
まだ、彼女のことが好きだったんだと思う。
俺は自暴自棄に陥った…
毎晩ちがう女を抱いた。
怒り、悔しさ、叶うことのない想い、いろんな感情が俺の中で暴れだして、もう、どうすることもできなかったんだ。
いろんなヒト(女)を傷つけた。
こんな俺を、泣いて引き止めるヒトだっていたんだ。
そんなヒトを見ていくうちに、俺の中にも、傷が、またひとつ……
と刻まれていった。
だけど、最後に浮かんでくるのは、旬が“何があっても彼女を手放さない”って俺に誓った顔なんだ。
あいつにわからせてやりたかったんだ。
人が裏切られたときの気持ちを…
あの、辛さを、苦しみを、悔しさを、虚無感を……。
俺みたいに、傷つくヒトを側で見てみたらいい。
自分にだって傷がつくんだ』
「それで、“罰ゲーム”を…」
『あぁ、悪かったね。
まさか、早坂の知り合いだとは思わなかった』
「いぇ・・・」

