「どーいうこと?」
居心地は悪いが、先ほどまで自分の彼女と弟が体を重ねていたソファに座って話す。
『…ウック……ウッ…ごめんなさい…ウッ……私が、悪いんです……』
「ちがうんだ、兄さん!
俺が好きになったんだ!」
『ちがうの、私が好きに……ウッ…ウッ…ヒック…』
なんだ、コレ…
胸くそわるいわ!!
結局は…両想いじゃ、ねーか。
―それから3人は話した―
はじめはピアノを弾く彼女に憧れていたのが、だんだん恋心に変わっていったこと。
兄より、勉強でもピアノでも劣る旬がかわいくみえてきたこと。
禁断の2人にとって、この週1度のレッスンの日がとても大事だったこと。
2人ともが、お互いを大切に想っていること……―。

