兄*吉井 晴人・・・23歳。 「なぁ、母さんたちが結納だけでも済ませておくか? って、言ってるけど、どーする?」 『うーんー…… 私まだやりたいことあるしなぁ… もうちょっと待ってもらってもいい?』 思えば、この頃から彼女はおかしかった。 自分のことを優先しはじめたのだ。 別にお兄さん(晴人)としては、それはそれで構わなかった。 まぁ、長い付き合いだからそんなこともあるだろう。 だけど、 それまで何よりもお兄さん(晴人)のことを優先していた彼女を思うと、少し寂しかった。