む☆げん愛




『考えといて』






優しく微笑みながら、頭にポンと手を乗せる吉井君。





恋人でも友達でもない。



お互いだけが信じられる存在で、そばにいる。




それが上手くいけば結婚。



そんな存在の人がいれば、私にはもう無理をして人間関係を築く必要がない。





大学に入っても吉井君のそばにいればいい。




もう、お弁当を食べる相手を探したり、わからない話に適当に笑ったりしなくていいんだ。





好きな人に彼女がいるかもしれないと疑ったり、

失言したと落ち込んだり、

すれ違っても目も合わせてくれない関係になったり、

告白してもため息をつかれたり…

そんなことで苦しまなくていいんだ。






そんな人生もいいかもしれない…





傷つかなくて済む。





吉井君のこと…信じてもいい?




「ちゃんと考えるね…」






『うん。俺が愛音ちゃんの全部になるよ。』





ギュウと抱きしめられた。




すんなり受け入れることができた。





私、吉井君と
やっていけるかも?





ふとそんな考えが、頭の中をよぎった。