なんて気持ちの良いシャワーなんだろう。
頭の先から全身をマッサージしてもらっているみたいだ。
高そうなシャワー。
気持ち良すぎて、涙がでちゃうよ。
シャワーなのか、泣いているのかわからない。
だけど、心の中はズシッと石が落ちてきたみたいに重かった。
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脱衣場で着替える。
ジャージのズボンにTシャツ。
さすがに高身長の吉井君のものは大きい。
私はサッと着替えてリビングに向かった。
広いリビングのソファに腰かけている吉井君。
「お風呂ありがとうね。気持ちよかったよ。あと、着替えも…」
『あー、それ…なるべく小さなのを選んだんだけど、やっぱり大きかったね』
「はは…。」
『座って。レモンティでいい?』
「うん。ありがとう」
吉井君のいれてくれたホットレモンティの湯気がたつ。
「おいしい」
『そう?それは良かった』
ソファーに並んで座っている。