―あの日―
「早坂さん…//好き…です」
狭いシャワー室に2人でいた私の心臓は、ドキドキが止まらなくて…
ドキドキしすぎて倒れてしまいそうで。
どうしようもなくて。
もう、口に出してしまうしかなかった。
斜め上から薄茶色の目と目が合った。
あきらかに困った顔をしている早坂さん。
『はぁ…』
早坂さんは目線を外してため息をついた。
きっと、こんな状況で告白するなんてバカなやつって思われた。
しばらく沈黙が続く…―
『みんな出てったみたいだな…。行くぞ』
私の一世一代の大告白の返事は、ため息ひとつだった。