『 愛音ちゃん服装変わったね?いつもと違う… 』
「うん、ちょっと変えてみたんだ…。おかしい?」
『そんなことナイよ。
似合ってる!』
にっこり笑った笑顔が可愛いくて、ドキンとしてしまった
書店に入って適当に参考書を見る。
2人並んで問題とにらめっこ。
愛音ちゃんて…
がり勉気質だよな…
真剣に問題に挑む姿が、なんとも可愛い。
俺は数冊、参考書を買って書店をでた。
『ねぇ、休憩しない?』
「うん。いいよー!」
俺たちは、その辺のカフェに入った。
注文したブラックコーヒーは、思っていたよりも深く濃い味で俺のお子様口には苦すぎた…
だけど何食わぬ顔で飲む。
かっこわりーな、俺…
「いただきまぁ〜す♪」
大きなパフェを“おいひー”と言いながら頬張る愛音ちゃん
「私ね、自分で注文決めるのニガテだったんだ…
だけどね、最近はメニュー見たら何食べよう?ってワクワクするの。
おかしいよね?」
『俺はガキの頃からメニュー見たらそんな感じだったけど?』
「そうだよねぇ、ハハ。
私は今になってお子様期間が来たみたい…」
今日の愛音ちゃんはいつもとどこか違う。
服装だけじゃなくて…
元気?というか、
よくしゃべる?というか、
なんか吹っ切れたっていうか、
そんな感じ?

