《ジャーーーーー》






突然シャワーが降ってきた




「ひゃっ!?《…ンググ…》」




思わず声をあげそうになった私の口を手で押さえる早坂さん






『おまえ…
何やってんだよ!?』






シャワー音で声をかき消しながら
小声で話す早坂さん

相変わらず表情はこわい…






「塾の合宿なんです…

女子更衣室は点検中だからこっちの更衣室を使ってって言われて…」






『はぁ?女子マネたちは普通に女子更衣室つかってたぞ?』





「えっ…?そうなん…ですか??」






『…ったく…。

こいつらは俺の出身高校のラグビー部のやつら!!

たまたま俺が臨時でコーチに来てて、ここにいたからいいものの…

おまえ…今の状況…

かつおの群れの中にイワシが一匹で泳いでるよーなもんだぞ?

とにかく…それ着ろ!』







私の胸元に視線をやる早坂さん






きゃっ//





「目…つむってて下さいよ?//」







『わかったから!!
早くしろ!』







ゆっくり目を閉じる早坂さん





私は慌ててビキニのヒモに手をかける





目を閉じててもわかる…
整った顔//






この唇に触れられたんだ…私







この腕に抱きしめられて…






ドクン…ドクン…ドクン…






見られてないのに…







触れられてないのに…






カラダが熱くなってくる…







触れたい…






キスしたい…





抱きしめて欲しい…







こんなことを考えている私の頭はきっとおかしいんだろう…