吉井君の表情を伺おうと見上げると、背中を向けて、歩き出そうとしていた。 よかった。気にしてないみたい。 『ここは人が多いから、あっちの静かな部屋でもいいかな?』 「うん。」 私は元気いっぱい答えると、直ぐさま立ち上がろうとした…が… その瞬間、視界がグラグラと揺れて、床に倒れ込…ん…だ?