図書館には向かったものの、さすがにこんなグチャグチャな顔じゃ入れない…
図書館入るのを諦めて
トボトボ歩いてきた先は…
一度来たことのある、
ブランコと滑り台と砂場だけがある小さな公園
早坂さんが優成と私を救ってくれた思い出の公園
ブランコのガードに腰を落とせば
早坂さんと過ごした時間が、
走馬灯のように思い出される……―
もう、戻れないんだ…
一度は止まっていたはずの涙が再び頬をつたいはじめた…
枯れることのない涙は
持っていたハンカチを湿らせすぎている。
こんなに泣いたことがあっただろうか…
たまに聞こえてくる通行人の笑い声や話し声が
私が一人ぼっちなことを身に染みて感じさせる
また学校が始まれば
一緒にいてくれる友だちを探さなくちゃいけない…
今まで
早坂さんがいることが
私の勇気に繋がってたのに…
一人で立ち向かっていけるのかな…
さっき、新しい自分になろう!って決めたのに…
もうグラグラと心が揺れて
弱虫がでてきているどーしよーもない私
一人はイヤ…
誰か…
助けて…
弱音と涙が止まらない……―。
『愛音ちゃん?』