『なっ、なんだよぉ。褒めたつもりではないんだけど。』





「ごめんー。ちがうの!ちょっと別の事考えてた。エヘヘ…」






吉井君の小顔からすると、少し大きめのスッとした鼻にバランスをとるべく、大きくてクリッとした目が困っていた。






『うーん。俺からかわれてるの?そーなの?』





「ち、ちがうよぉ。本当に!今日は色んな事があって…それで…吉井君の顔見たら、なんか安心しちゃったんだ。」





普段の私ならこんな事は言わない。


でも、吉井君に会えた事で嬉しさ一杯になった私の口からは、言葉がこぼれ出てくる。



表情もゆるみっぱなしだ。