『花戸さんこんにちは』







お医者さんスマイルの早坂さん





『こんにちは先生!
妹がいつもお世話になってます…』






丁寧にお辞儀するけいちゃん






「もう!!
妹ってなによぅーーー!
同い年じゃん!」







『ハハ…。いえいえこちらこそ!』






もうっ!早坂さんまで!





『先生!赤ちゃんどうでした?大丈夫?』






『花戸さん……』






真顔になる早坂さん






なに?
どうしたの?






次の瞬間、早坂さんから出た言葉は信じられないものだった…






『花戸さん……

入院しましょうか…

けい管の長さが2センチをきっています。

ベビちゃんがすぐそこまでおりてきてます。』






『………?
ど…どういう事です…か?』






けいちゃんの声が震えている






『中もゆるゆるになってきていました。

赤ちゃんが生まれる頃にそうなるんですが…

つまり…

すぐにでも赤ちゃんが生まれてしまう可能性があります。

今生まれても育つ可能性はあります!

だけど、在胎期間が長いほどその可能性がもっと高くなります。

ベビちゃんにとって、お母さんのお腹以上に良い場所はありません。

僕が最後までフォローしますから!

一緒に頑張りましょう!!』








『…赤ちゃん…大丈夫…なん…ですか?』






大粒の涙をポロポロ流しながら質問するけいちゃん







『はい。2人ともピンピン動き回っていましたよ?』





早坂さんの返答に
安堵の笑みをうかべるけいちゃん






『中谷さーん!!
入院の準備をお願いします!』