今日はけいちゃんの健診の日♪






朝からセミの鳴き声が暑さを増幅させている







髪をおだんごにまとめて
ノースリーブの水玉ワンピースを選んで家を出た









『愛音……?
それナニ!?』






会うなりけいちゃんが目をまんまるくしている







「ナニって?何が?」






『首よ!耳の下あたり…』





うーん…?
なんかついてる?



手をあててみるが
よくわからない




「なに?わかんない…」





『キスマークよ!!!!

誰??早坂さん?』






「えっ?えっ?キスマーク?うそ!?」







『はぁぁ?
なんでつけられてるあんた本人が気付かないのよ!』





吉井君……




記憶を辿ってみても
あの時しか考えられない







「けいちゃん…
どうしよう…………」






私はけいちゃんに屋上での吉井君とのことを話した








『…だから気をつけた方がいいって言ったのよ!

とりあえず早坂さんには見られない方がいいわ!

ちょっとかがんで?』






けいちゃんはキスマークの上にファンデーションを塗り始めた







「……消えそう?」






『そう簡単に消えるわけないでしょ!

自分の所有物ですって印なんだから…

簡単に消えたら困るでしょ!!

念のために髪おろしとけば?』







「うん…。そうする。」







おだんごでついてしまったクセが残るけど仕方ない…






私はゴムをとって
手グシで軽く髪を整えた