その人の
肩に触れただけで…





風になびく、うす茶色の髪を見ただけで…






いたずらっぽい笑みを見ただけで…






私の胸のドキドキはおさまらなくなる……







吉井君に抱きしめられているときの
恥ずかしさからくるドキドキとは
全然ちがうの…





「だからお願い…離して…」






『…はぁ。

じゃあさ、1回だけデートしてよ!!

俺もそれで諦めるからさ!?ねっ?』






…デート//?





ただ…一緒にあそぼってことだよね?






まぁ…
プリント届けてくれたお礼もあるし…







「わっ!わかったから…
離して!!」








『よっしゃ!!』





吉井君の腕がゆるめられ、
やっと解放される




………
……………
…………………





その後





2人で教室に戻った私たち。






ギラギラの太陽に照らされて真っ赤になった頬と汗ばむカラダ








そんな私たちを見て
クラス中が
どよめいたことは言うまでもない……―