やっぱり
サキは梶山先生だ!







わたしの少しの疑心は確信へと変わった






「ねぇ…先生…?

絵じょうずだったよね?

他に…得意なことって…ある?」






『うーん…

ピアノはずっと習っていたけど?』





やっぱり…。





「へぇ…。
今でも弾けたり…するんですか?」





『ピアノは…やめたの…』




「どうして??」





『ちょっと…
いろいろあってね…
私には合わなかったのよ』




「いろいろって…?」





そこには早坂さんも入ってるの?






聞きたいような聞きたくないような……―





『まぁ…
尋問されてるみたい。フフ…』






ニコッと笑いながら
はぐらかされてしまった…





マスターがサキを探していることを伝えてあげたい…






でも
早坂さんと再会して欲しくない…










マスターごめんなさい!






やっぱり私は弱虫みたい…