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ぷはぁ…。
校門をでるとやっと空気が吸えた気がした……―
今日は1日中、息がつまる思いだったから…
けいちゃんと並んで帰った道をひとりで辿る
明日も学校行かなきゃいけないんだよね…
はぁ…。
……ピピピ……ピピピピ……ピピピ……
あまりの無気力に着信画面も見ずに電話に出た
「はい?」
『あっ!俺!
なんだ?暗いなぁ〜。
今度はキスでもされたか?』
「されてません!
早坂さん…
どうしたんですか?」
『あー、次の家庭教師の日なんだけど……』
タイミング良すぎだよ…
やっと吸いこめた空気と一緒に
早坂さんのイジワルと優しさがカラダ中に染みこむ
私が暗いのを察しているであろう早坂さんは
つとめて明るく話してくれているのだろう…
私のカラダはみるみる正気を取り戻していく
『………要件は以上だ!じゃあな!
あんまり無理するなよー!』
「はい。ありがとうございます。また…」
携帯電話を胸にあてる
明日、もう一度頑張ってみよう!!
今日は始めだから
ちょっと戸惑ったダケ!
ひまわりは、また少し大きくなっていた……―

