斜め下からまっすぐ早坂さんを見つめる
…《ドッキーン!!》…
緊張の限界を超えた私の視界は
嬉しさのあまり、みるみるにじんできた
『おまえのその赤面癖を
治しておけば良かった…
どうせ、その真っ赤な顔して泣きそうな目で見上げたんだろ?』
ますます力が込められる
「…ヘッ?//」
私の上昇した体温と
触れている温かい体温とが合わさりあって
脳の思考回路をストップさせる
「…………。」
『はぁ…。俺ヤバ……。
マジで………………』
「はっ…早坂さん……
勘違い…です…
私…何もないですから…」
パッと腕の力がゆるめられる
その場にへなっとしゃがみこむ早坂さん
『はぁ??
なんだソレ!“関係ない”とか言ってんじゃねーよ!
いつもクソ正直なくせに
んなとこでウソつくなよ!』