『おっ!元気いいじゃん!』 て言いながらニコッと笑顔を向けてくれたら、 歯ならびが良いせいか ふんわりして見える唇に目を奪われた。 「あの、さっきはありがとうございました。もう本当に本当に!」 『ハハハ。いいって。で、どこ行くつもりだったの?』 「図書館に…」 『ふーん。俺もそっちの方行くから一緒に行くか?』 「ハイ!!」 思いがけない誘いに、また大きな声で返事してしまった。恥ずかしい…