む☆げん愛



どれくらい泣いただろうか…





『あのー、すごい見られてるんすけど…?』






男の人の声でハッとなり、辺りを見回すと、私たちの周りにはギャラリーができていた。
中には子連れの親子もいる。




その光景に驚いて、涙をひっこめることができた。






「ごご、ごめんなさい。」




『いいよ。歩けるか?』





私は頷き、男の人が差し出してくれた手を握ると、重いカラダを持ち上げた。