シャボン玉がはじけとんだようなその絵は
よく見ると透き通ったシャボン玉の中に手やら人の顔が写っている
今にも絵の中からふわふわとんできそうだ
「梶山先生!美術の先生もできたんじゃないですか?」
『ふふ…――。
ありがとう……
そうね、美術……――。
好きだったな…』
『あー!?
先生、今なんか思い出したでしょー!!!!!!』
『えっ!!!!!
花戸さんするどい……
なんでわかったの?』
『だって…
目が泳いでたもん!!!!
愛音といっしょーー♪♪♪』
「もうっ//////
けいちゃんのいじわるぅ…」
それから
私たちは時間の許す限り話しをした
そのおかげでさっきまでのイヤな気持ちが薄れてくる
梶山先生はとても話しやすい先生だった
年齢も26歳だということで、他の先生たちと比べると私たちと近い
時折見せる笑顔がたまらなくかわいいんだ…
《キーンコーン…キーンコーン…》
『あっ!予鈴だ!
じゃ!愛音また向かえにくるからねっ!!』
そう言うとけいちゃんは教室に戻っていった

