『ゴメン……ダメ…なんだ……
……受け入れられない…
……ごめん!!!!!!!』
吉井君の呟くような声が聞こえたと思ったら――――
《…――突然!!!!》
息もつかせない早さで
私の顔は白いカッターシャツにうずめられ
鼻先が吉井君の筋肉質な胸板をおしていた
頭から背中にかけて力強く腕をまわされ
あまりの力強さで痛いくらいだった……――
時間がとまる…――
教室がシーンと静まりかえっていた
まっ白になってしまった頭にボヤッと浮かぶ……
早坂さんのいたずらな表情
その瞬間…
「いやっ!!!!」
〈ドォォォーン!!〉
わたしは力いっぱい
吉井君の胸を突き返していた

