***けいちゃんside***




『じゃね!また明日!
今晩のこと報告するからね〜』





『ほな、また!
先生に吉井君に愛音ちゃんも忙しいなぁ!ハハハ』





「もう!亮ちゃんのバカァ/////」





「じゃあね…また!
バイバイ!」






愛音が角を曲がるまで見守る





私は彼氏か!!
って自分につっこみたくなる






でもそうしちゃう…






だって愛音は
どこかふわっとしていて
すぐに転びそーだし、
変な人に声をかけられても、ついていっちゃいそーなんだもん







おねえさんは心配なんだよ…
トホホ…――







角を曲がる手前で振り返ると、ジャンプしながら大きく手を振る愛音






ほらほら!
後ろから自転車が………






勘のいい自転車に乗ったおばさんは、よろけながらも愛音を交わした







(すいません…)と心の中で呟き頭をさげる







そんな自転車おばさんの苦労も知らないで
愛音はくるりと背を向けると、曲がり角に消えていった…――