『なーんか説得力ありますね!
先生かなんかですか?』







『いや、俺はただの医者だ。』






『お医者さん?
へー…なんでねーちゃんと知り合いなんですか?』







『それは…』






早坂さんが私の方を向いて無言で“いいのか?”と確認してきた







私は黙ったままでうなずく







『それはだな、ねーさんがナンパされてる所に遭遇して助けたのが初めての出会いで、今日たまたま妊娠した友だちの病院に付き添ってきたら、たまたま俺がいたってわけだ』









『へぇ。じゃあほとんど面識ないじゃないですか!
なのにこんなスーパーマンみたいなことしてくれたんですね!?
ふぅぅぅぅぅぅん……』








『おい!弟!
お前なんか勘違いしてるだろ?』







(ん?何?勘違いって…)






私は2人の会話についていけなかった






『いやいやいや…――
勘違いなんてしてませんよ!ただね、俺いいこと思いついちゃった♪
早坂さんお医者さんでしょ?頭いいんですよねー?』








『少なくともおまえらよりはな!!』






えっ!!!!!!
そんなにはっきりと言いきっちゃうんですね…――?





そりゃ私の脳ミソとは作りがちがうんでしょうケド…





『じゃあ…
ねーちゃんに勉強教えてくださいよ!!』






えっ!?






「優成なに言ってるのよ……」