『あなたは…
顔色はだいぶよくなったみたいね?
はいコレ…』






差し出されたのはホットミルクティーと固く絞られたタオルだった。






「あっ…ありがとうございます!このタオルは……?」




『ホットタオルよ!
その目じゃ、みんなの注目の的よぉーーー
目にあてると少し落ちつくわよ』





目にあててみる





あったかい……





「気持ちいい……」





『そぅ…
良かったわ。
店員さんに頼んで奥で絞ってきてもらったのよ!
若い店員さんだったから頼みやすかったわ』






「店員さんも、中谷さんみたいな美人な人に頼まれたら断れないですよ…」






『あら?上手なのね〜
おだててもこれ以上何もでてこないわよ』





「そっ…そんなつもりじゃ……
もう十分です!!」






ホットタオルをはずして慌てて弁解する。






『そーですよ!!
こいつ、そこまで思考回路まわらないと思いますよ!透っけすけなんで……ハハ』




お腹を抱えてゲラゲラ笑いながら言う早坂さん。