「ウッウッ…やだ…やめ…ウッ…」 黒い車まではあっという間にたどり着いて、ゆるゆる男の手によって後部席のドアが開けられる。 (こわい)…声も上げれなくなった。 ――――そのとき―――― 『おめーら、それ誘拐だぞぉ。』