「キャッ!やっ、やめてください」 左肩にまわされた手をおもいっきし両手ではらいのける。 『おぉっと…手ちっちゃいね。キュンとくるわ。ハハハ…』 必死の抵抗もむなしく、次はゆるゆる男の左腕でお腹からヒョイとかつがれてしまった。 「お願いっ…やめ、て…」 恐怖で涙が頬をつたった。 足をバタバタさせてみるが、虚しく… 私を抱えたまま、ゆるゆる男の足は車に向かいはじめた。