泣いたせいか琉莉の瞼は少し腫れていた。 こんなに泣くんなら、この先どうなるんだよ…。 「琉莉、」 「ん?」 「…やっぱいいや。 また今度言う」 「……? うん…」 俺は何を言おうとしたのだろう。 何を琉莉に言おうとしたのだろう。 知らず知らずのうちに、口を滑らせるような事だったのだろうか? 「恭介、お前この後打ち上げ行くか?」 「あ?」 打ち上げ? 「マネージャーがお前もどうかって言ってるけど? どうすんの?」 「すまねぇな。 俺、この後仕事入ってる」 「そっか」