空は青く澄んでいて、雨雲一つ無い今日。



あたしは、花嫁になる。



いつもと同じベッドで、
いつもと変わらない朝食で、

特に変わらない感じ。



だけど、違う事もある。



朝、早く家を出たのは仕事の為じゃない。



待ちに待った結婚式の為。



「琉莉ちゃん、ようやく結婚式だね」

「はいっ!!」

「入籍から一年だっけ?
長かったわねぇ~…」

「いえ、あたしが6月がいいって譲らなかったんです」



今日は待ちに待った日。



あたしの夢が叶う日。



「鏡の方向いてね。
今から綺麗な花嫁にしてあげる」

「はーい」