俺の元専属メイクであるタマさんの実力は、俺が身を持って知っている。 だからタマさんに頼めるのはこっちとしても嬉しい。 「ほら、もう商売の邪魔だから」 「あぁ、ごめん」 「来年だからね」 「琉莉に言っとく」 そう言ってタマさんね店を出た。 時計を見たら、もうそろそろいい時間。 車で琉莉を迎えに駅前に向かった。 「もう遅いっ!!」 「俺はピッタリだし…。 琉莉が早すぎんの」 「いいから早く出して」 「はいはい…」 車を走らせてホテルに向かう。 その間琉莉はずっと話が止まらない。