「俺は社長に許しは貰ってるから、琉莉も貰えよ」
「あたし入籍も結婚式も6月じゃなきゃ嫌だ!!」
「6月…? あぁ…6月ね」
恭介がプロポーズしてくれた事が凄く嬉しくて、なんだか照れくさくて。
それでもあたしの夢に近付いたって事は間違いじゃなくて……。
「本当はもっと豪華な場所とかがよかったんだけど、時間無くてね。
指輪は特注だからまだ届かないんだ。
…ごめんな?」
「ううん、全っ然いいよ」
指輪とは場所とか関係ない。
恭介と結婚出来る。
あたしの夢が叶う。
それだけでいい。
こんなに幸せな事なんて、他にない。
恭介からのプロポーズはあたしの夢への切符なんだ。