奏太も涼平も舜哉も、あたしの気持ちを知ってる。 だから今さらって言われるのかもしれない。 だけど、今のあたしには勇気さえもないんだ。 LHRの先生の話が頭に入らないぐらいに、あたしは悩んでいた。 窓から見える空は青くて、綺麗。 「ふぁ…」 こんな天気で窓側の席は眠くなるよ…。 「る~り。琉莉ちゃ~ん!!」 「ん…? …舜哉…?」 「やっと起きたね。 もう終わったよ」 「えっ嘘っ!?」 気付いたらみんな帰り出していた。 いつの間にあたし寝ちゃったんだろ? 意識吹っ飛んでたよ。