学校を惜しむ間も無く、家路につく。



どうにか第二ボタンだけは死守した。



いったん家に帰って私服に着替えてからまた出た。



カラオケ店は馴染みの店、というか奏太の知り合いの店。



「奏太達いる?」

「いつもの部屋にいるよ」



俺が入ると全員揃ってた。



「奏太乗ってるな」

「もう勉強しなくてすむのが嬉しいんだろ…」

「舜哉も勉強しないじゃん」

「学校の授業はだろ。
音楽に関しては実践と言う名の勉強するんだよ」

「ふ~ん」



俺達5人、もうずっと一緒にいる訳じゃない。



一緒に学校に通わない。