「あれ?奏太達今から?」 「おう!!」 「恭、お疲れ」 「どーも。お前らも頑張れよ」 「勿論さ」 廊下ですれ違った恭介。 「あ、琉莉!!」 「ん?な~に?」 「音外すなよ~」 「外さないわよ!!」 もうっ……。 「なんだろな…。幼馴染みとしては良好?」 「そうなんだよね……」 あたしは校門の前に停めてある車に乗り込んだ。 今から仕事だ。 「今日は新曲のレコーディングだけね」 マネージャーのその言葉を聞いて、あたしは歌詞を思い出す。 あたし達は歌手だ。