――そんなある日の昼休み。
「は? 執事喫茶?」
昼休み学校に遅れて登校して来た恭介は、黒板に書かれたのを見て驚いた顔をした。
いや驚いたっていうか……見るからに嫌そうな顔を…。
「もうすぐ学園祭だよ?」
「あー…うん」
「忘れてた?」
「忘れてはねぇけど…。
3年しなきゃいけねーの?」
「去年から3年生もクラスで出し物する用になったの。
何かした方が思い出に残るからって、学園長も許可したし」
普通なら3年生は受験勉強があるから無理っぽいけど、思い出作りって大切だしね。
「で、このクラスは執事喫茶かよ…」
嫌そうだなぁ…。