「恭介、耐えろ」

「え…」

「日本で嫌味言われ続けても、耐え続けろ」

「でもっ」

「周りはどう足掻いたって、世界一を認めずにはいられない。
自然とそうなるんだよ」


自然とそうなる…。



本当になるんだろうか。



「下っ端の奴等は特にな。
業界をまだ知らない奴ばっかりだし」

「そう…なってほしいです」

「俺も世界一になったばっかりの頃は嫌味言われてた」

「嘘っ…」

「何でアイツなんだ、ってな。
まぁ今では懐かしい思い出だな」



笑って言うキャメロンからは想像出来ないような事。



キャメロンにもそんな時期があったんだ……。