それでも、あたしは恭介の力になりたかった。



「あたしは恭が心配でっ…。
力になりたくてっ…」



ただそれだけなの。



「心配? …何が?
力になりたい?
じゃあ実際に変わってくれんのかよ。
俺の身代わりになってくれんのかよ。
簡単に言うな」

「あたしはっ」

「黙れっ!!」

「…っ……」



恭介はおじさんの性格を多く引き継いでるせいか、めったに怒鳴ったりしない。



そんな恭介が怒鳴った……。



「今の俺の気持ち、わかんのかよ。
人に見下され、ナメられて。
そんな事、琉莉にわかんのかよ!!」

「わ、わからないもん!!」