琉莉の部屋は真っ暗だった。



あいつ起きてんのか?



と思ったけど、携帯の光が洩れてて、起きてる事がすぐにわかった。



「暗闇ん中でケータイすると、目悪くなるぞ」

「あっ……。
もう何っ!? 目悪い恭には言われたくないわよ!!」

「だな。
ほらおにぎり作って貰ったぞ」

「あたしお腹空いてな……」



グゥ~と鳴ったのは琉莉の腹。



やっぱ腹減ってんじゃん。



「ほらよ」

「あ、ありがと……」



俺は電気を着けて、ベッドの上に寝転んだ。



「勝手に人のベッド乗るな!!」

「いいじゃん、減るもんじゃないし」

「もうっ!!」