まだ1時間も経ってないのに、タマさんが選んでた服は何十着も。



あたしこんなにいらないし、金ないし……。



「恭介君、選んだわよ」

「後ちょっと待って」

「はいはい」



この2人親しすぎる。



やっぱ何かあったんじゃ…。



「琉莉ちゃん。
最近の恭介君大丈夫?
変わった事とかない?」

「へ?」

「ん、やっぱり溜め込んでるか…」

「何か…あったんですか?」

「恭介君から聞いてない?

……仕事がやり辛いみたいよ」



知らなかった……。



そんな素振りもいっさい見せないから気付かなかった。