雨宮祥也の栄光の裏にはいろんな苦悩がある。



今までの雨宮祥也のイメージが変わった気がする。



「この話を聞いた時、モデルで自分を証明すると言った父親を俺は超えられない。
世界一でいるには実力の問題じゃなくて内面的なものが大切なんだと感じたよ。
だから俺はモデルを辞めた。

この話聞いてどう思った?」

「…………」



何とも言えなかった…。



俺なら雨宮陽斗がモデルを辞めた、そっち側の人間だと思う。



「まぁうん。
恭介君は仕事好き?」

「はい…」

「ならそれでいいんじゃない?」

「えっ…」

「モデルをする理由は人それぞれだよ」



あっ…。