「どうして……モデル辞めたんですか…」

「やる意味がなかったって感じかな。
それに父親を超えられないって分かってたから」



それほど雨宮祥也は凄いのか…。



それよりやる意味って?



「わからないって顔してるね……。
じゃあ、これを見るといい」



そう言って差し出されたのは、綺麗に保管されてあった写真…。



「…雨宮…祥也…?」



写真に写る顔は雨宮祥也そのもの。



「これは雨宮祥也じゃないよ。
俺の祖父、先々代の社長であり、芸能界一と言われてる俳優」

「はい…知ってます…」



雨宮家を語る家では欠かせない人物…。