涼平はこうやって聞いて来るのが多くなった。



多分、あたしの声を心配しての事。



スケジュールが少しでも詰まってると、必ず聞いて来る。



涼平の仕事を増やしてしまった。



申し訳ない気持ちでいっぱい…。



「琉莉何かあったの?」

「えーっと……」



恭介には言いたくないんだよな…。



「こいつ、一時期歌えなくなったんだよ」

「…は?」

「ちょっ、奏太!!」

「普通に話せるんだけど、歌声はまるっきり。
仕事疲れじゃねぇかって。
色々世話やいたぜ」



なんて事を言うんだ!!



奏太を黙らせたい…。