先輩は俺の幼馴染みという存在が嫌いなのだろう。



奏太にも嫌気があるんだから、女の琉莉には特に。



「何であなたがいるの?」

「えっ…と…」

「家が隣りだから。
昔から俺ん家の合鍵持ってんの」

「そ。 ねぇ早く入りたい!!」



俺も琉莉も何も言えなかった。



先輩に圧迫されたみたいに。




そうしてこんな状況になってしまった。



「ねぇ喉渇いた。 お菓子食べたい」



先輩はわがままだ。



普通人ん家でこんな事言わないだろう。



「ね、あなたはいつまでいるの?」

「ちょっ…!! 先ぱっ!!」