「琉莉、早く行くぞ」 「待って…」 同じペースで歩いてるはずなのに、恭介が速い。 「ねぇ恭、身長伸びた?」 「あー測ってないからどれくらいかわかんねぇけど、少しだけ目線が違うな。 前の制服が少し小さかったから、新しいのに変えたし」 「やっぱり…」 少しだけ見上げるもん。 恭介はまだ成長期なんだ。 「じゃ琉莉はここで待ってろよ」 「うんっ」 恭介は学園長室に入って行った。 廊下であたしは待ちぼうけ。 でも挨拶は早く終わったみたいだ。 「琉莉待たせたな。 教室行こうぜ」 「うんっ!!」