「琉ー莉?」

「琉莉ちゃん?」

「うぅっ……」

「恭君が帰って来るのが嬉しいのね…」



そうだよ……嬉しいよ…。



「ほらもう泣きやんで…」



涙が止まらないんだよっ……。






――…
―――――…





「琉莉、何か良い事あった?」

「ん~あったよ」



次の日の放課後、マネージャーの車の中でのあたしはご機嫌だった。



まぁ一日中だけど?



「恭がね、帰って来るんだって」

「マジでっ!?」

「うん」



後からおばさんに聞いて分かったんだけど、

本当なら恭介が電話して知らせるつもりだったらしい。