―――― ―――――――… 仕事は明日から。 その前日の夜、事は起こった。 「琉莉ーっ」 「はぁ~い」 「お客さんよ~」 「お客さん…?」 誰だろ? あたしに客なんて珍しい。 リビングにはママと女の人の声。 この声ってまさか……。 「お、おばさんっ!!」 「久し振り琉莉ちゃん。 家隣りなのに全然会わないんだもん」 やっぱり、恭介のお母さんだ。 「あたしに客って…おばさん?」 「そうよ。 琉莉もコーヒーでいいわよね?」 「う、うん…」 一体、何なんだろ…。