「早く元通りになればいいな」 「うん…」 奏太はあたしを酷く責めなかった。 奏太だけじゃなく、涼平も舜哉も…。 Lightはあたし1人じゃない。 4人でLightなんだ。 あたし一人が迷惑かけられない。 だから早く、早急に、 また歌いたい。 3人が奏でた演奏にのせて、歌いたい。 「琉莉ん家遊びに行こ~」 「え? 来るの?」 「おばさんの料理食いてぇし」 「食い意地がはってんだね~」 「だってめっちゃうめ~んだもん」 何か、奏太のせいで勇気が出たような気がする。